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AWS資格一覧
下記、3つの試験が2024年4月に廃止になりました。
・Data Analytics Specialty (DAS)
・Data Database Specialty (DBS)
・AWS on SAP
※AI Practitioner (AIF)、Machine Learning (MLA)は2024年8月13日にβ版が追加になりました。
資格一覧まとめ
※全ての資格の問題形式は全て単一・複数選択であり、有効期限は3年です。
資格名 | 略称 | レベル | 難易度 | 人気度・知名度 | 試験概要 | 問題数 | 試験時間 | 受験料 | 試験結果 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1. AWS認定クラウドプラクティショナー | CLF | 基礎 | 初級 | 高い | クラウドに関する基礎知識 | 65問 | 90分 | 16,500円 | 試験後すぐ |
2. AWS認定AIプラクティショナー ※2024年8月β版開始 | AIF | 基礎 | 初級 | 高い | 人工知能・機械学習の基礎知識 | 65問 | 120分 | 10,000 | 5営業日以内 |
3. AWS認定ソリューションアーキテクト | SAA | アソシエイト | 中級 | 高い | クラウドの設計・管理に関する基礎知識 | 65問 | 130分 | 22,000円 | 5営業日以内 |
4. AWS認定 デベロッパー | DVA | アソシエイト | 中級 | 普通 | クラウドの開発関連知識 | 65問 | 130分 | 22,000円 | 5営業日以内 |
5. AWS認定 SySOpsアドミニストレーター | SOA | アソシエイト | 中級 | 普通 | クラウドの運用関連知識 | 65問 | 130分 | 22,000円 | 5営業日以内 |
6. AWS認定データエンジニア ※2024年4月開始 | DEA | アソシエイト | 中級 | 普通 | データの管理関連知識 | 85問 | 170分 | 22,000円 | 5営業日以内 |
7. AWS認定 Machine Learning Engineer ※2024年8月β版開始 | MLA | アソシエイト | 中級 | 普通 | 機械学習ソリューション関連知識 | 85問 | 170分 | 10,000円 | 5営業日以内 |
8. AWS認定ソリューションアーキテクト | SAP | プロフェッショナル | 上級 | 高い | クラウドの設計関連知識 | 75問 | 180分 | 44,000円 | 5営業日以内 |
9. AWS認定DevOpsエンジニア | DOP | プロフェッショナル | 上級 | 普通 | クラウドの開発・運用関連知識 | 75問 | 180分 | 44,000円 | 5営業日以内 |
10. AWS認定アドバンスドネットワーキング | ANS | スペシャリティ | 最上級(専門性高) | 普通 | ネットワーク | 65問 | 170分 | 44,000円 | 5営業日以内 |
11.AWS認定セキュリティ | SCS | スペシャリティ | 最上級(専門性高) | 普通 | セキュリティ | 65問 | 170分 | 44,000円 | 5営業日以内 |
12. AWS認定マシンラーニング | MLS | スペシャリティ | 最上級(専門性高) | 普通 | 機械学習 | 65問 | 170分 | 44,000円 | 5営業日以内 |
AWS資格とは?概要と重要性
1.1 AWS資格とは?
AWS資格は、Amazon Web Services(AWS)上でのクラウドインフラの設計や運用に必要なスキルを認定する資格です。AWSはクラウド市場のリーダーであり、AWS資格を取得することで、AWSの知識とスキルを公式に証明することができます。
企業がクラウド技術を活用する上で、AWS資格は、クラウドインフラの構築や管理に欠かせないスキルを持つことを示すものです。
AWSの技術は幅広い業界で使われているため、AWS資格保持者は、企業のクラウド戦略にとって重要な人材となります!
1.2 AWS資格を取得するメリット
AWS認定資格を取得することで、以下のようなメリットが期待できます。
- スキルアップ: 資格取得のための学習を通して、AWSクラウドに関する深い知識と実践的なスキルを身につけることができます。
- 信頼獲得: AWS資格は、クライアントやパートナー企業に対して、AWSクラウドに関する専門知識とスキルを証明する強力な裏付けとなります。
- キャリアアップ: AWS資格は、クラウド業界で高い評価を得ており、転職や昇進の際に有利に働き、専門性の高い職種へのキャリアパスが開けます。
AWS資格:レベル別一覧
AWS資格は、スキルレベルや専門分野に応じて、以下の4つのレベルに分類されます。
2.1 基礎レベル
AWS Certified Cloud Practitioner (CLF)
クラウドコンピューティングの基礎知識とAWSの基本的なサービスに関する理解を証明します。AWSクラウドを初めて利用する方や、ビジネスの意思決定に関わる方に最適です。
試験範囲 | AWSの基本的なサービス、クラウドのメリット、セキュリティ、コスト管理、サポートモデル |
対象者 | AWSの初心者やクラウドの基礎を学びたい人 |
難易度 | 初級 |
AWS Certified AI Practitioner (AIF)
AIプラクティショナー資格は、AI(人工知能)の基本的な概念とAIツールの活用に関する理解を証明するための資格です。
AIを初めて学ぶ方や、ビジネスにおいてAIを活用した意思決定を行いたい方に最適です。
試験範囲 | AIの基本的な概念、機械学習、データ分析、AI活用によるビジネス改善、倫理とセキュリティ、AIツールの導入と運用方法 |
対象者 | AIの初心者やAIに関する基礎知識を学びたいビジネス担当者、AI技術を業務に取り入れたいと考えている方 |
難易度 | 初級 |
2.2 アソシエイトレベル
AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA)
AWS上でスケーラブルでセキュアなシステムアーキテクチャを設計・構築する能力を証明します。クラウドアーキテクトを目指す方におすすめです。
試験範囲 | AWSの主要サービス、アーキテクチャ設計、冗長性、セキュリティ、パフォーマンス最適化 |
対象者 | クラウドアーキテクトを目指す技術者 |
難易度 | 中級 |
AWS Certified Developer – Associate (DVA)
AWSを活用してアプリケーションを設計・開発するスキルを証明します。特に、AWS SDKを使用してアプリケーションを開発する人に向いています。
試験範囲 | AWS SDK、アプリケーションのデプロイ、モニタリング、トラブルシューティングなど |
対象者 | アプリケーション開発者 |
難易度 | 中級 |
AWS Certified SysOps Administrator – Associate (SOA)
AWS環境におけるシステムの運用管理やパフォーマンス最適化に関する知識を証明します。AWSの運用を担当するシステム管理者に適しています。
試験範囲 | AWSインフラの運用管理、監視、トラブルシューティング |
対象者 | システム管理者、運用エンジニア |
難易度 | 中級 |
AWS Certified Data Engineer – Associate (DEA)
AWS上のデータベース設計・運用・管理・分析スキルを証明します。データエンジニアやデータアナリストに最適です。
試験範囲 | データの設計、データ処理、データの分析と可視化、バックアップとリカバリ、セキュリティ |
対象者 | データエンジニア、データアナリスト |
難易度 | 中級 |
AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate (MLA)
機械学習モデルの開発と展開に特化した資格で、AWSでのデータ前処理、モデル構築、トレーニング、デプロイに関する知識を証明します。ML エンジニア、MLOps エンジニアにおすすめです。
試験範囲 | 機械学習 (ML) ソリューション、パイプラインの構築、運用化、 デプロイ、保守 |
対象者 | ML エンジニア、MLOps エンジニア |
難易度 | 中級 |
2.3 プロフェッショナルレベル
AWS Certified Solutions Architect – Professional (SAP)
アソシエイトレベルの上位資格であり、複雑なクラウドインフラを設計・運用するための高度なスキルを持っていることを証明します。経験豊富なソリューションアーキテクトや、大規模なクラウドシステムの設計・運用に携わる方におすすめです。
試験範囲 | 複雑なアーキテクチャ設計、マルチレイヤー構成、コスト最適化、セキュリティ |
対象者 | シニアクラウドアーキテクト、エンジニア |
難易度 | 上級 |
AWS Certified DevOps Engineer – Professional (DOP)
AWS環境で自動化やCI/CD(継続的インテグレーションとデプロイ)の設計・運用スキルを証明します。DevOpsエンジニアや、システムの自動化・効率化に携わる方におすすめです。
試験範囲 | CI/CD、自動化、デプロイ、監視、セキュリティ、パフォーマンス最適化 |
対象者 | DevOpsエンジニア |
難易度 | 上級 |
2.4 スペシャリティレベル
AWS Certified Advanced Networking – Specialty (ANS)
AWS上の高度なネットワーク設計・運用スキルを証明します。ネットワークエンジニアにおすすめです。
試験範囲 | ネットワークアーキテクチャ設計、VPC、VPN、Direct Connect、セキュリティ、パフォーマンス最適化 |
対象者 | ネットワークエンジニア |
難易度 | 最上級(専門性高) |
AWS Certified Security – Specialty (SCS)
AWSのセキュリティに特化した資格で、セキュリティ設計やコンプライアンスに関するスキルを証明します。クラウドセキュリティエンジニアや、セキュリティ対策に責任を持つ方におすすめです。
試験範囲 | AWSセキュリティサービス、暗号化、監視、インシデントレスポンス |
対象者 | セキュリティエンジニア、セキュリティアーキテクト |
難易度 | 最上級(専門性高) |
AWS Certified Machine Learning – Specialty (MLS)
AWS環境での機械学習モデルの設計、トレーニング、デプロイに関する能力を証明します。機械学習エンジニアやデータサイエンティストを目指す方におすすめです。
試験範囲 | 機械学習の理論、データ前処理、モデルのトレーニング、デプロイ、監視 |
対象者 | 機械学習エンジニア、データサイエンティスト |
難易度 | 最上級(専門性高) |
AWS資格の各レベルの選び方
3.1 AWS資格を選ぶ際のポイント
AWS資格を選ぶときは、現在のスキルやキャリアの目標を考慮しましょう。
たとえば、AWS Certified Cloud Practitionerは、クラウドの基本を学びたい初心者に適しています。一方、技術職としてAWSを日常的に利用する人には、アソシエイトレベル以上の資格が推奨されます。
3.2 キャリアに応じた資格の選択
AWS資格は、段階的に取得するのが理想的です。
まずは基礎レベルの資格から始め、その後アソシエイトやプロフェッショナルの資格に挑戦するのが一般的です。特定の分野でのスキルを高めたい場合には、スペシャリティ資格が最適です。
3.3 資格ごとの職種
AWS資格は、それぞれ特定の職種に特化しています。
以下は、主要な資格ごとの対象職種とスキルセットです
- AWS Certified Solutions Architect – Associate:クラウドアーキテクト、システムエンジニア
- AWS Certified Developer – Associate:アプリケーションデベロッパー
- AWS Certified SysOps Administrator – Associate:システム管理者、運用エンジニア
- AWS Certified Security – Specialty:セキュリティエンジニア、セキュリティアーキテクト
AWS資格取得のための学習方法
AWS資格を取得するためには、体系的な学習が不可欠です!
以下のような学習方法があります。
4.1 AWS公式トレーニングコースの活用
AWSが提供する公式トレーニングコースを受講することで、効率的に知識を習得することができます。人気のコースには「AWS Cloud Practitioner Essentials」や「Architecting on AWS」などがあります。
これらのコースは、AWSの専門家によって設計されており、試験対策にも役立つ内容となっています。
4.2 オンライン学習プラットフォームの利用
オンライン学習プラットフォームでは、実践的なハンズオンラボや模擬試験を通じてスキルを磨くことができます。
以下は、AWS資格取得に役立つ主なプラットフォームです
- Udemy:AWS資格取得に向けた幅広いコースを提供しています。特に、人気講師が提供する模擬試験付きのコースは、試験対策に非常に有効です。
- A Cloud Guru:AWS資格取得に特化したオンライン学習プラットフォームです。ビデオ講座やハンズオンラボを通じて学習でき、実践的なスキルも習得できます。
- Coursera:理論的な知識と実務的なスキルの両方を学べる多様なコースが揃っています。
4.3 推奨書籍とリソース
AWS認定資格対策書籍も多数出版されています。以下の書籍は、各資格試験の対策に特に役立ちます:
- AWS Certified Solutions Architect Official Study Guide:ソリューションアーキテクト向けの公式スタディガイドで、試験範囲を網羅的にカバーしており、試験対策に非常に役立ちます。
- AWSホワイトペーパー:AWSが提供するホワイトペーパーには、セキュリティやコスト最適化、アーキテクチャ設計に関する豊富なリソースが含まれています。
4.4 ハンズオンラボを活用して実践的に学習する方法
AWS Free Tierアカウントを利用して、実際にAWSのサービスを操作しながら学習することは、非常に効果的です。インフラストラクチャの構築やサービスの設定を実際に行うことで、理論的な知識を実践に結びつけることができます。
例えば、EC2インスタンスを立ち上げる、S3バケットを作成するといった基本的な操作を経験することで、試験で求められるスキルをより深く理解できるでしょう。
5. AWS資格試験の形式と対策
5.1 試験形式(選択式問題、模擬試験、出題範囲)
AWS資格試験は、主に多肢選択式の問題で構成されています。
試験の出題内容は、単なる知識を問うだけでなく、実務的な問題解決能力が問われる場合もあります。試験時間は90~170分と資格によって異なります。
5.2 効率的な学習計画の立て方
効率的な学習には、まず試験範囲を把握し、計画的に進めることが不可欠です。
例えば、3か月のスケジュールを立てて、毎週特定の分野に集中する方法がおすすめです。
模擬試験を繰り返し実施し、実際の試験形式に慣れておくことも、試験当日に自信を持って臨むために重要です!
5.3 模擬試験や練習問題の活用
AWS公式サイトや、Udemy、Whizlabsといったオンラインプラットフォームでは、模擬試験や練習問題が提供されています。
これらを活用して、試験範囲を網羅しつつ、出題形式に慣れておくことで、合格率が向上します。また、模擬試験を繰り返し解くことで、自分の苦手分野を発見し、重点的に復習することが可能です。
AWS資格取得後のキャリア展望と活用法
6.1 AWS資格取得後のキャリアパス
AWS資格を取得すると、クラウドエンジニア、クラウドアーキテクト、DevOpsエンジニアなど、多様な職種へのキャリアパスが広がります。
AWSに関する深い知識とスキルを持つことは、クラウドインフラの導入や運用を担う企業にとって不可欠な存在となります。資格を取得したことで、より大規模なプロジェクトや新しい技術分野で活躍できるチャンスが増えます。
資格取得によって得られた知識やスキルは、キャリアアップだけでなく、現在の業務における課題解決や業務効率の向上にも役立ちます。
6.2 資格取得者が活躍できる業界
AWS資格保持者は、IT業界をはじめ、金融、医療、製造、小売など、さまざまな分野で活躍できます。これらの業界では、特にデジタル化やクラウド導入が進んでおり、クラウド技術者の需要が高まっています。
資格を持つことで、多くの業界でのプロジェクトに参加する機会が増えるでしょう。
6.3 ビジネスにおけるAWS資格の有効活用
AWS資格は、ビジネスにおいても高い信頼性を築くためのツールとして活用できます!
クラウド関連のプロジェクトを進める際に、AWS資格を持つメンバーがいることで、クライアントやパートナーに対して技術力をアピールし、プロジェクトの成功率を高めることができます。
また、資格取得後も継続的に技術を学び続けることで、常に最新のクラウド技術に対応できるエンジニアとしての信頼を維持し、ビジネスの成長に貢献することが可能です。
AWS資格の更新と再認定プロセス
7.1 AWS資格の有効期限と更新方法
AWS資格には通常3年間の有効期限があります。
有効期限が近づいた際には、再認定試験を受けるか、上位資格を取得することで資格を更新できます。
7.2 再認定試験の準備
再認定では、AWSの最新技術やサービスに関する知識が問われるため、常に技術動向にアンテナを張っておくことが重要です!
再認定試験は、通常の資格試験と同様に選択式問題で構成されており、最新のAWS技術に基づいた問題が出題されます。資格更新に備えて、AWSホワイトペーパーや公式ドキュメントなどを利用し、技術知識をアップデートしておくことが推奨されます。
7.3 AWSの最新技術をキャッチアップする方法
AWSは頻繁に新しいサービスや機能をリリースしており、資格保持者はこれらの最新情報を常に把握する必要があります。
AWS公式ブログやニュースレター、イベント(例:AWS re:Invent)に参加することで、新しい技術やベストプラクティスを習得し、最新技術に対応したスキルを維持することが可能です。
AWS資格に関するよくある質問(FAQ)
8.1 各資格に必要な前提条件
AWS資格の多くには公式な前提条件はありませんが、実務経験があると学習や試験対策がスムーズに進みます。
例えば、プロフェッショナルレベルやスペシャリティ資格取得には、アソシエイトレベルの資格取得後、1~2年の実務経験があると望ましいです。
また、上位レベルの資格を取得する前に、下位レベルの資格を取得しておくと、知識の理解が深まります。
8.2 資格取得にかかる時間と費用
資格取得に必要な時間は、個々のスキルや経験によって異なりますが、一般的には基礎資格で1〜2か月、アソシエイトレベルでは3〜6か月の学習が必要です。
試験費用は資格ごとに異なり、アソシエイトレベルは約150ドル、プロフェッショナルやスペシャリティレベルは約300ドルとなっています。
8.3 AWS資格の有効活用
資格取得後は、LinkedInや履歴書に資格を記載して、自分の専門スキルをアピールしましょう。
クラウド関連のプロジェクトに携わる際には、AWS資格を持っていることで、リーダーシップを発揮するチャンスが広がります。
さらに、資格取得後も継続的に最新技術を学ぶことで、キャリアをさらに発展させることができます。
まとめ:AWS資格でクラウドキャリアを加速させよう
AWS資格は、クラウド技術に関する幅広い知識とスキルを証明し、クラウド分野でのキャリアを加速させるための強力なツールです。
資格取得により、クラウドの基礎から高度なアーキテクチャ設計や運用、セキュリティまで、多様な技術力を証明できます。
さらに、資格を保持することで、AWSクラウドの専門家として信頼性が高まり、クラウド技術者としてのキャリアアップに繋がります。
AWS資格は、クラウド技術者としてのスキルセットを強化し、キャリアを次のステージへ進展させるための鍵となります!
結論 : 2024年10月現在、12個の資格があります。